マイクロエースの783系みどり・ハウステンボスの小工作
783系有明編成は、各種サイトで白色LED化改造等の記事を見るが、何故か”みどり””ハウステンボス”編成の改造記事が見つからない。トロントロンファクトリーでは、標準工事化している本件を簡単ながら紹介する。なお電気工学的な話は他のサイトで詳しく紹介されているため特筆しないが、その辺の質問などは控えて欲しい。(というかあまり知識がありません。^^;...
まずは、10号車(クハ783)と11号車(クロハ782)。
車体と床下を外すと、車体側にこのライトユニットがくっついています。細いマイナスドライバーでサッとこじると簡単に外れますので気軽にアタックしてください。(写真は下側から撮影)
ばらしていくと、このような構成になってます。ライトユニットの素材が欠けやすいため慎重に爪をこじって下さい。
麦球やコンデンサー、ダイオードをすべて外してしまいます。適当にニッパーでカットしたり、半田ゴテをあてて徐々に。なお通電用の足はそのまま残しておいてもOKです。(最初はすべて撤収したのですが、後付けも結構シンドイで外さない方がいいです。)
こちらは、テールライト側のLEDです。今回始めての試みで、抵抗のかわりに定電流ダイオード(CRD)のE-153(15mA)を使ってみました。写真左側の足から定電流ダイオードのアノード側を半田付け、カソード側を無理やり曲げて、LEDの長い足側へ。LEDの短い足側は、写真右側の通電用の足へ半田付けします。ここで注意なのが、元の基盤のパターンは一切使用せず、基盤上の空間で勝負することです。基盤に接するLEDはあらかじめヤスリである程度平滑にしてあります。基盤の反対側は、ヘッドライト側になりますので、極性を反転させるためこの写真の向きと同じ加工をしてやります。
でもって反対側(ヘッドライト側)です。向きは前写真と同じであることがわかると思います。
(毎回ピンボケですみません。)
以上で加工は終わりです。元通り組み立てれば、OK
共に麦球仕様。長時間放置すると怖いです。
加工後の様子。さわやかなライトシーンが演出できます。
また行先方向幕部にシールがないため、光がダイレクトにあたりうまく撮影もできません。。。
続いて、7号車(クロハ782)と14号車(クモハ783)。結構曲者です。
こちらの改造に関しては、ハイパーサルーン有明を題材にしたサイトがあります。
車体を慎重に分解し、ライトユニットを取り出します。
ライトユニットを更に分解していくと、このように導光パーツが出てきます。783系のライトが暗い理由の一つにこのパーツが複雑な形状でかつ、メッキが施してあり受光部が狭いという要因があります。他のサイトでは、自作の導光パーツを組み入れたり、ライト部直にチップLEDを入れたりしているのを見ますが、ここではお手軽改造としてメッキ剥がしを行い、少しでも明るくということでやってみます。
215系の記事でも紹介した方法で、メッキ剥がしを施しました。ご覧のように、元のパーツはやや黄色がかった透明パーツであることがわかるかと思います。
これが、オリジナルの基盤です。食パン先頭車と違い、左右にヘッドとテールライトが並んでいます。左がテールライトで右がヘッドライトになります。
こちらは、スペースの関係から抵抗仕様でセットしました。製品にあった、ダイオードや素子類をすべて撤去し写真のように半田付けしていきます。ここでのポイントはLEDより後ろのエリアを限りなく薄く、また何も置かないことです。車体を組むときにここの部分が干渉して組み立て不可能になります。(ちなみに私は最初に定電流ダイオードを組み入れ、組み立て不能で失敗、2回目は抵抗仕様で施しましたが、半田のがボコボコすぎて組み立て不能になりました。この写真は3度目のものでこのような配置で落ちつい着ました。)
引き続きTNカプラー化などなど
スカートの裏の突起を削り、TNカプラーの左右の取付け部をカットし、これら2つをゴム系接着剤等で取付ければお手軽TN化となります。なお完全にカプラーを生かしたい場合は現物あわせで、スカートの開口部を広げてやる必要があります。
ハイパーサルーンらしく...
運転席と室内の仕切り板に穴あけします。クロハのほうは、2+1席シートの関係で左右非対称の窓配置となります。
運転席他色入れ
コンソール等をダークグレー、仕切り板をライトグレー、椅子はそのまま、他をフラットブラックで着色しました。
こちらは、加工前の麦球仕様です(電圧Max時)
テールライトは、赤LEDだったためヘッドライトほど明るさがありませんが、麦球発熱のことを考えれば、まぁ良しとしましょう。気になる方はテールライト側も白色LEDを使い、導光パーツをクリアレッドに塗ればそこそこいい結果が得られると思います。しかしヘッドライト、フォグライト側は効果絶大ではないでしょうか。
2005.7
とりあえず、ここまで。次は、窓ガラスと運転席窓上部の、窓塗装を考えてますが、いつになるやら。。。
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