JR九州 キハ40系列
昭和30年代に製造された気動車を置換える目的で昭和50年代に登場し、九州地方には暖地用片運車キハ47(0・1000番代)、両運車のキハ40(2000番代)が投入された。
車体構造はキハ45を基本とした近郊形であるが、車体幅は広くなり、急行形と同様に裾を絞り込んだものとなっている。側面はキハ47は両開き2扉、キハ40は片開き2扉にユニット窓が並んだ構造となっている。前面はキハ66・67に準じた高運転台で踏切事故対策を強化している。室内は出入口部付近がロングシート、中央部を固定クロスシートとしたセミクロスタイプとなっている。外板塗色は当初首都圏色と呼ばれる朱色であったが、JR九州のほとんどの車輌は白地にブルー帯の九州色となっているほか、日南線で運用されている車輌の一部は「日南マリーン号」として黄色の特別塗装が施されている。また登場時は非冷房であったが、JR九州の使用条件に合わせて九州在籍車の全車に冷房装置が取り付けられている。
現在両形式はJR九州の非電化路線(日豊本線沿線では日田彦山・豊肥・日南・吉都・肥薩線)や日豊本線でも宮崎以南を中心に普通列車として使用されている。