JR九州  ヨ8000形式28000番代[熊クマ]

 車掌車ヨ8000形を改造して簡易電源車として登場したのが28000番代である。昭和63年3月ダイヤ改正で、対抗輸送機関との競争力の維持、向上を図るためL特急「有明」に783系電車を投入することとなった。783系は、従来の485系と比べサービス電源方式(3相440V→単相440V)およびブレーキ方式(電磁直通自動空気ブレーキ→電気指令式ブレーキ)が異なることから従来のスハフ12電源車では対応できないため、いずれの形式にも対応できる新しい電源車が必要になったため誕生した。


熊本寄り


水前寺寄りには、怪しげな風洞がつく

実車の主な改造点
1.車掌室内の机、椅子、ストーブ、便所等を撤去し、エンジン発電機(出力:275kVA、3相440V)を搭載
2.床下の蓄電池箱、車軸発電機、水タンクを撤去し、燃料タンク(容量:1000リットル)を新設
3.KDブレーキ装置をAVブレーキ装置に変更すると共に自動空気ブレーキと電気指令ブレーキとの相互読替装置を新設
4.単バネ15種(負担力:3トン)を13種(負担力:6トン)に変更
5.1エンド側の自動連結器を両用連結器に変更
6.給電回路指令スイッチの新設

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